歯周病と全身疾患の関係|大阪京橋駅の歯医者|京橋オレンジ歯科クリニック

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歯周病と全身疾患の関係


歯周病とは、歯を取り囲む歯ぐきや顎の骨(=歯周組織)がダメージを受けるお口の病気です。


歯を失う原因、第1位の歯周病(※)。


歯をなくした方の約4割が、歯周病が原因で歯を失っています。


(※)公益財団法人8020推進財団「第2回

永久歯の抜歯原因調査 」(2018)より引用。


今回は、歯周病を放置すると、全身にどのような疾患が起きる可能性があるのかをご説明します。


■歯周病と全身疾患の深い関係


◎歯周病を放置すると、心筋梗塞などの全身性の疾患がひき起こされる可能性が指摘されています

歯周病は主に、以下の2つの原因によって発症・症状が進行します。


・歯垢(プラーク)の中にひそむカビ菌などの歯周病菌

・噛み合わせの乱れによる、過剰でアンバランスな負荷


上記のうち、カビ菌などの歯周病菌によって発症する歯周病を「プラーク性歯周疾患」と呼びます。


歯周病菌が原因の歯周病(プラーク性歯周疾患)を治療せずに放置すると、歯周病菌は顎の骨の内部を通る血管の中に入り、血液に乗って全身をかけめぐります。


現在の研究では、血液に乗った歯周病菌が全身をかけめぐり、心筋梗塞などの全身性の疾患をひき起こす可能性があることが指摘されています(※)。


(※)東京大学大学院医学系研究科「日本人男性

労働者における歯周病と心筋梗塞の関連性に関

する5年間の追跡調査 」(2014)より引用。


■歯周病菌によってひき起こされる可能性がある全身性の疾患


◎歯周病菌が出す炎症性物質により、さまざまな種類の全身性の疾患がひき起こされるおそれも

歯周病菌は毒素を出し、歯ぐきの腫れ(歯ぐきの炎症)や顎の骨の吸収(骨が溶ける)など、炎症性物質によるダメージを歯周組織に与えます。


歯周病菌が出す主な毒素には、組織や器官の炎症を起こすサイトカインや、タンパク質を分解するジンジパインなどの炎症性物質があります。


歯周病菌が出す毒素によるダメージは、歯周組織に留まりません。


歯周病を治療せずに放置していると、血管の中に入った歯周病菌が出す炎症性物質により、以下のような全身性の疾患がひき起こされるおそれがあります。


1.心筋梗塞・脳梗塞


歯周病が進行して血管の中に入ると、歯周病菌が出す炎症性物質により、血管内の壁が傷つき、血のかたまりである血栓ができやすくなります。


血栓ができることで血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞・脳梗塞などの循環器の疾患をひき起こす可能性が指摘されています(※1)(※2)。


(※1)東京大学大学院医学系研究科「日本人男性

労働者における歯周病と心筋梗塞の関連性に関

する5年間の追跡調査」(2014)より引用。


(※2)A Lafon,B Pereira,T Dufour,V Rigouby,M Giroud,Y

Béjot,S Tubert-Jeannin「Periodontal disease and stroke:

a meta-analysis of cohort studies 」(2014)より引用。


2.糖尿病


糖尿病は、歯周病の代表的な合併症です。歯周病の方は糖尿病の症状が進行しやすく、糖尿病の方は歯周病になりやすいとされています(※)。


(※)Stöhr, J.et al.「Bidirectional association between pe

riodontal disease and diabetes mellitus: a systematic revie

w and meta-analysis of cohort studies 」(2021)より引用。


歯周病菌が出す炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを弱める作用があります。


上記のメカニズムにより、歯周病が進行すると血液に入った歯周病菌が出す炎症性物質や内毒素(※1)の作用でインスリンの働きが弱まっしまい、糖尿病の発症リスクが上がるほか、糖尿病の症状も悪化しやすくなる可能性が指摘されています(※2)。


(※1)内毒素(ないどくそ)・・・細菌の細胞壁に含まれる毒素。

血液に入った歯周病菌はやがて死滅するが、死んだ後もエン

ドトキシンなどの毒素が残り血糖値に悪影響をおよぼす。


(※2)Stöhr, J.et al.「Bidirectional association between pe

riodontal disease and diabetes mellitus: a systematic revie

w and meta-analysis of cohort studies 」(2021)より引用。


3.誤嚥性肺炎


誤嚥性肺炎は日本人の死因の第6位であり、命に関わる急性疾患の一つです(※)。


(※)厚生労働省「人口動態統計月報年計

(概数)の概況 」(2021)より引用。


食べ物や唾液が誤って肺の中に入ってしまうことで、誤嚥性肺炎を発症します。


通常、人間の身体は気管が持つ咳反射の機能により、肺の中に食べ物や唾液が入らないようにコントロールしています。しかし、加齢などが原因で咳反射の機能が衰えると誤嚥性肺炎が起きやすくなります。


加齢のほか、誤嚥性肺炎は歯周病との関係性が指摘されています。


研究段階ではありますが、現時点では、歯周病菌が出す炎症性物質などの毒素が咳反射の機能を低下させ、誤嚥性肺炎をひき起こすのではないか、と考えられています(※)。


(※)岡山大学大学院医歯学総合研究科「歯周病

原性細菌によって起こる誤嚥性肺炎の分子免疫

学的病態の研究 」(2002-2003)より引用。


4.早産・低体重児出産


歯周病にかかっている妊婦の方は、早産・低体重児出産を起こしやすいことが研究によって報告されています(※)。


(※)鹿児島大学大学院医歯学総合研究科「歯周病

と産婦人科疾患の関連性 」(2012)より引用。


研究では、歯周病菌が出す炎症性物質のサイトカインが子宮の収縮を促進させてしまい、早産・低体重児出産が起きやすくなる可能性を指摘しています。


■毎日のセルフケアと歯科医院で受ける定期メンテナンスで歯周病の進行を抑えましょう


◎歯周病対策は、セルフケアと歯科医院でのプロケアを継続することが大切です

歯周病から歯・歯周組織を守るためのケアは、まずは、ご自身で行う歯みがきと歯間清掃が基本です。


ただし、ご自身で行う歯みがきと歯間清掃のみでは歯についた歯垢や歯石は落とし切れません。歯垢や歯石が残ると歯周病菌がひそむ場所ができてしまい、細菌が増えて歯周病の症状が進行しやすくなります。


歯周病の発症・進行を抑えるためには、毎日のセルフケアと共に、歯科医院で定期的に検診(歯周病メンテナンス)を受けることが大切です。


歯科医院で定期検診を受けることで、歯周病・むし歯などの病気やお口の異常の早期発見・早期治療につながります。


早期発見・早期治療につながることに加え、定期検診の際に行う歯のクリーニングにより、ご自身では落とし切れない歯垢や歯石を除去でき、歯周病・むし歯の進行を抑えやすくなります。


【歯周病治療の経験が豊富な歯科医師による歯周病治療を行っています】


大阪府大阪市都島区の京橋オレンジ歯科クリニックでは、日本歯周病学会に在籍する、歯周病治療の経験が豊富な歯科医師による歯周病治療を行っています。


[当院の歯周病治療の内容]


・歯のクリーニング

・スケーリング(歯石取り)

・SRP(スケーリング・ルートプレーニング(歯の根面の歯石取り))

・再生療法(リグロス、エムドゲイン)

・歯周外科処置(歯ぐきを切開して行う歯の根面の歯石取り&クリーニング、歯周組織の再生)


歯ぐきの腫れ、歯のぐらつきなど、歯・歯周組織に違和感や異常がある方、定期的なメンテナンスで歯周病の進行を抑えたい方は当院までお気軽にご相談ください。


初診では歯科医師が患者様のお口の状態を診査し、適切な治療・メンテナンス方法をご提案させていただきます。



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