歯の表面に歯石が付着すると、ザラザラとして細菌がつきやすい状態になります。歯周病の原因となるため、スケーラーと呼ばれる器具で歯石を取り除きます。歯の表面を滑らかにツルツルとした状態に戻します。

スケーリングとルートプレーニングを略してSRPです。スケーリングでは歯間の歯石や歯垢を取り除き、ルートプレーニングでは歯周ポケットの汚れを除去します。SRP後は歯の表面がツルツル滑らかになり、軽度の歯周病に有効な処置です。

重度の歯周病になると、歯ぐきの退縮に加えて、歯を支える骨が減り、歯がグラついてしまいます。スケーリングやルートプレーニングでは治療できず、外科処置を行います。歯ぐきを切開して歯周病菌を除去し、歯周組織再生剤を使用して骨や周辺組織の再生を促します。保険適用のため、3割負担で治療を受けることができます。

重度歯周病の場合、外科処置によって歯周病菌を除去し、エムドゲインやリグロスといった歯周組織再生材が使用されます。リグロスは2016年に開発されたため実績は少ないですが、エムドゲインは1990年頃より全世界で使用されており、多くの臨床実績を持つ医療機器です。ただし、エムドゲインは保険適用外なので全額負担となる点は事前にご了承ください。