ホワイトニング後の食事はいつからOK? 色の濃い飲食物は避けるべき? 歯への再着色を防ぐためのポイント|大阪京橋駅の歯医者|京橋オレンジ歯科クリニック

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ホワイトニング後の食事はいつからOK? 色の濃い飲食物は避けるべき? 歯への再着色を防ぐためのポイント


京橋オレンジ歯科クリニックでは、ホームホワイトニングによるホワイトニングを行っています。


歯を白くするための審美的な歯科治療、ホワイトニング。


オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングなど、種類を問わず、ホワイトニングの後は食事に注意が必要です。


今回は、「ホワイトニング後の食事の注意点」および「ホワイトニング後、歯への再着色を防ぐためのポイント」をご紹介します。


■なぜ、ホワイトニング後は食事に注意が必要なの?


◎ホワイトニング剤(過酸化物)の影響により、ホワイトニング後は歯が着色しやすい状態です

  • 過酸化水素(オフィスホワイトニング)

  • 過酸化尿素(ホームホワイトニング)


など、歯科医院で行う歯のホワイトニングでは、漂白作用(&エナメル質の組織を変性させるマスキング作用)がある過酸化物が含まれたホワイトニング剤を用います。


歯を白くするために、ホワイトニング剤(過酸化物)には、歯の表面を保護する「ペリクル」というたんぱく質の膜をはがす作用があるのです。


{ホワイトニング後、24~48時間程度をかけ、ペリクルが元の状態に戻っていきます}


上記のような理由から、ホワイトニング後は、ホワイトニング剤(過酸化物)の影響によって一時的に、歯を覆うペリクルがはがれた状態に。


一時的ではありますが、歯を覆うペリクルがはがれているため、ホワイトニング後は、歯が着色(再着色)しやすい状態です。


なお、唾液に含まれる成分により、ホワイトニング後は、2時間ほど経った頃からペリクルが再生され始めます。ペリクルが元の状態に戻るには、ホワイトニング後、24~48時間程度かかることが多いです。


■ホワイトニング後の食事はいつからOK? 食事制限(飲食を控える時間)はいつまで?


◎水を除き、ホワイトニング後30分~1時間程度は飲食を控えましょう

歯への着色を防ぐために、ホワイトニングの種類を問わず、ホワイトニング後30分~1時間程度は飲食を控えることで、着色のリスクを低くできます。なお、ホワイトニング後、水は、時間を空けずに飲んでもOKです。


ペリクルがはがれており歯が敏感+再着色しやすい状態のため、ホワイトニング後30分~1時間程度は、水を除き、飲食を控えるのがおすすめです。


■ホワイトニング後の食事では、色の濃い飲食物を避けるべき?


◎ホワイトニング後は、一定時間、色の濃い飲食物をはじめとする「着色しやすい飲食物」の摂取を控えることをおすすめします

上記でお伝えしたとおり、ホワイトニング後は歯を覆っているペリクルがはがれ、歯が着色(再着色)しやすい状態です。


歯が着色しやすい状態のため、ホワイトニング後は、歯への着色(再着色)を防ぐことが重要。ホワイトニングの種類に応じ、ホワイトニング後は、一定時間、色の濃い飲食物をはじめとする「着色しやすい飲食物」の摂取を控えることをおすすめします。


[着色しやすい飲食物を控えるべき時間の目安]


  • オフィスホワイトニング:ホワイトニング後24~48時間程度

  • ホームホワイトニング:ホワイトニング後2~4時間程度(24時間程度が望ましいです)


[着色しやすい飲食物の例]


色の濃い飲み物


コーヒ、緑茶、お茶(緑茶、ほうじ茶、玄米茶など)、ウーロン茶、赤ワイン、ココア、着色料を含む飲み物 など


色の濃い食べ物


カレー、キムチ、チョコレート、赤しそ、ぶどう、ブルーベリー、緑黄色野菜(ほうれん草、にんじんなど)、着色料を含む食べ物(市販の漬物など)、色の濃い調味料(ケチャップ、トマトソース、ソースなど) など


酸度が高い飲み物・調味料(歯の表面のエナメル質が溶け、着色しやすくなるため)


お酢、炭酸飲料、かんきつ系の果物ジュース、乳酸菌飲料、ヨーグルトドリンク など


酸度が高い食べ物(歯の表面のエナメル質が溶け、着色しやすくなるため)


かんきつ系の果物(レモン、みかん、グレープフルーツなど)、酸味がある果物(いちご、キウイなど)、梅干し、ヨーグルト など


大豆イソフラボンを含む飲み物・食べ物(イソフラボン(ポリフェノールの一種)が歯の着色(歯の黄ばみなど)をひき起こしやすいため)


豆乳、大豆イソフラボンを含む清涼飲料水、豆腐、納豆 など


■ホワイトニング後、歯への再着色を防ぐためのポイント&おすすめのメニュー


◎色が薄い食材(白っぽい、アイボリーっぽい)、塩がメインの味付けの物、乳製品は、比較的、歯の着色が起きにくいとされています

上記では、歯への再着色を防ぐための注意点をお伝えしました。


とは言うものの、コーヒー、お茶、紅茶、ワイン、カレー、チョコレートなど、上で挙げた「色の濃い飲食物」がお好きな方も多いかと思います。


ホワイトニング後、飲みたい物が飲めない・食べたい物が食べられないなんて… 考えるとツラいですよね。


なお、ホワイトニング後は、「何でもかんでも飲食物は厳格に制限しなきゃダメ!」ということはありません。


前述の着色しやすい飲食物でなければ、以下のようなメニューは飲んでも・食べてもOK。ホワイトニング後の飲食のご参考にしてください。


[ホワイトニング後、歯への再着色を防ぐためのポイント&おすすめのメニュー]


ポイント


  • 色が薄い食材
    (白っぽい、アイボリー(クリーム色)っぽい色味の食材)
    (ただし、大豆製品は控えることが望ましいです)


  • 塩がメインの味付けの物


  • 乳製品
    (ただし、乳酸菌飲料、豆乳は控えることが望ましいです)


おすすめのメニュー


飲み物:


水、牛乳(牛乳に含まれるカゼインというたんぱく質により、歯への着色を防ぎやすくする効果も期待できます)(※)


(※)日本人を含む、アジア人の多くに乳糖不耐症が見られます。
牛乳を飲むとお腹がゆるくなる方は、
無理に牛乳を飲む必要はありません。


ご飯類:


ご飯、塩おにぎり、しらす・鮭のおにぎり、塩+生卵の卵かけごはん ホワイトクリームのドリア など


麺類:


塩ラーメン、塩やきそば、カルボナーラ、ボンゴレのパスタ ホワイトクリームのグラタン など


おかず:


白身魚のバターソテーorムニエル、塩こしょう味のハンバーグ、魚や鶏のクリーム煮、塩味のオムレツ ひき肉とじゃがいもの塩こしょう炒め など


おやつ:


ナッツ、チーズ、シュークリーム、果物が入っていない生クリームのケーキ、フライドポテト など(チーズやクリームに抹茶・チョコ・着色料が入っている物は注意)


■避けた方が良いのはわかっているけど、どうしても、色の濃い飲食物が飲みたい・食べたいときはどうすればいいの?


◎飲食前に水を飲む、ストローを使う、飲食後、すぐにお口の中をゆすぐなどの方法で歯への着色を多少、防ぎやすくなります

普段の生活で、上でお伝えしたような「着色しにくい飲食物」を採り入れることで、歯への着色を防ぎやすくなります。


歯への着色を防ぎやすくなる、着色しにくい飲食物。


「着色しにくい飲食物は避けた方が良いのはわかっている わかっているけど…」

「でも、どうしても、色の濃い飲食物が飲みたい・食べたい!」


という方もいらっしゃるかもしれません。お気持ちはよく、わかります。

本来は避けるのが望ましいですが、ホワイトニング後、どうしても、色の濃い飲食物が飲みたい・食べたいときは、以下のような方法も。


[ホワイトニング後、色の濃い飲食物による歯への着色を多少、防ぎやすくなる方法の例]


  • 飲食の前に水を飲む

  • ストローを使って飲む

  • 飲食後、すぐにお口の中をゆすぐ


上記を行うことで、色の濃い飲食物による歯への着色を多少、防ぎやすくなります。


なお、上記はあくまでも歯への着色を「多少(多少、軽減できる可能性がある)」、防ぎやすくなる方法です。完全に歯への着色を防ぐ方法ではないことを、ご認識いただきたく存じます。


【ホワイトニング後の飲食物に気をつけ、歯の白さを長持ちさせましょう】


今回は、「ホワイトニング後、歯への再着色を防ぐためのポイント」のお話をさせていただきました。


なお、ホワイトニング後は、時間の経過とともに歯の色戻り(再着色、加齢による歯の黄ばみなど)が発生します。


歯の色戻りをできるだけ抑え、ホワイトニングで得られた歯の白さを長持ちさせるには、歯科医院で定期的に受ける追加のホワイトニング(タッチアップ)が必要です。


タッチアップに加え、ホワイトニング後は、今回ご紹介した「飲食物の注意点」を守ることで、歯の白さを長持ちさせやすくなります。ホワイトニング後の飲食物に気をつけ、歯の白さを長持ちさせましょう。


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