
透明なマウスピースで目立ちにくく、痛みが少ないマウスピース矯正「インビザライン」。20代・30代の女性を中心に、日本を含めた全世界で高い人気を誇ります。
しかし、矯正をご検討されている方の中には、「痛くない矯正治療なんてある訳がない」とインビザライン矯正中の痛みの少なさに疑問を持つこともあるようです。
たしかに、痛みが少なく、その上、歯並びも整えられるなんて魔法のようで信じられないかもしれません。なぜ、インビザラインは痛みが少ないのでしょうか?
今回は「インビザラインが痛みが少ない理由」および「インビザラインで痛みを感じたときの対処方法」についてお話しします。
目次
■インビザラインが痛みが少ない理由
◎やわらかいポリウレタン製のマウスピースで少しずつ歯並びを整えていきます
インビザラインはやわらかいマウスピースで少しずつ歯を動かして歯並びを整えるため、ワイヤーで強く歯を締めるワイヤー矯正と比べて矯正中の痛みが少ないです(※)。
(※)矯正中の痛みの感じ方は個人差があります。
{インビザラインで歯が動くメカニズム}
インビザラインでは、厚さ0.5mmほどの薄くやわらかいポリウレタン製のマウスピースを装着し、少しずつ歯並びを整えていきます。
マウスピースは患者様の歯並びや顎の形に合わせ、それぞれが少しずつ異なる形状をしています。最初は元々の歯並びの形に近く、矯正が進むにつれてだんだんマウスピースが理想の歯並びの形に近づいていきます。
現在の歯並びよりも「ちょっと先」の形をしたマウスピースをつけることでその形に合わせて歯が動き、歯並びが整っていきます。
◎ワイヤー矯正は矯正中に痛みを感じることも
インビザラインと異なり、ワイヤー矯正では金属製のワイヤーで強く歯を締め、歯並びを整えます。
矯正力が強いため、ワイヤー矯正では最初に装置をつけたときと調整時に強い痛みを感じることがあります。
■インビザライン矯正中に痛みを感じることはあるの?
◎最初にマウスピースをつけたとき、マウスピースを交換したときに痛みを感じることがあります
ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないインビザラインですが、矯正中は以下の場面で痛みを感じることがあります。
・最初にマウスピースをつけたとき
・マウスピースを交換したとき
インビザラインはやわらかいマウスピースを使って少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正のような強い痛みを感じることはあまりありません。ガマンできないほどの痛みではなく、「痛がゆい」「少し歯に圧迫感がある」程度で済むケースが多いです(※)。
(※)インビザライン矯正中の痛みの感じ方は個人差があります。
◎痛みを感じるのはしっかり歯が動いている証拠
インビザライン(マウスピース矯正)、ワイヤー矯正など、矯正方法を問わず、矯正で痛みを感じるのはしっかり歯が動いている証拠です。
矯正では装置で力をかけ、歯槽骨の吸収と造骨(骨が溶ける&骨が作られる)を利用して歯を動かします。歯槽骨の吸収と造骨が起きるときは歯根を包む歯根膜内の血管から炎症物質が発生するため、炎症により痛みを感じることも。
「歯槽骨の吸収と造骨が進んで炎症が起き、痛みを感じる」ことは矯正治療において正しい反応です。痛みを感じるからこそ歯が動き、歯並びが整っていきます。
■インビザラインで痛みを感じたときの対処方法
◎どうしても痛みをガマンできない場合は抗炎症作用が少ない痛み止めを飲んでもOK
やわらかいマウスピースで歯並びを整えるインビザラインでは、矯正中に強い痛みを感じることはあまりありません。
あまりありませんが、もし、インビザライン矯正中にガマンできないほどの強い痛みを感じた場合は抗炎症作用が少ない痛み止め(カロナール)であれば、飲んでもOKです。
ロキソニンやボルタレン、イブプロフェンなど、抗炎症作用がある痛み止めは歯槽骨の代謝を阻害して歯の動きをさまたげてしまうおそれがあるため、矯正中の服用は控えてください。
【矯正中に痛みを感じたときやお悩みがある場合はいつでもご相談ください】
矯正は長い期間がかかる歯科治療です。長い矯正期間中には痛みや違和感を感じたり、守らなければならないルールに対して「わずらわしい」「めんどくさい」と思ってしまう場面もあるかと思います。
矯正中に感じる痛みや違和感は治療が進むにつれ、あまり気にならなくなるケースが多いです。装置をつけていることを「当たり前」と思えるようになれば、矯正をしていないときとさほど変わらずに日々の生活を過ごせるようになっていきます。
矯正中に痛みを感じたときやお悩みがある場合はいつでもご相談ください。歯科医師がお話をお伺いし、それぞれの患者様に適したサポートをさせていただきます。

