インビザライン矯正では、透明で目立ちにくいマウスピースを用い、歯並びを整えます。
目立ちにくい、取り外し式のマウスピースでいつもどおりの食事・歯磨きができるなど、メリットが多い、インビザライン。
メリットが多いインビザラインですが、何らかの原因により、矯正中、滑舌が悪くなる場合も。
今回は、「インビザライン矯正中、滑舌が悪くなる原因」および「インビザライン矯正中の滑舌への対処方法」について、お話しします。
目次
■インビザライン矯正中、滑舌が悪くなる原因&対処方法
◎様々な原因により、インビザライン矯正中に滑舌が悪くなる場合があります
インビザライン矯正では、必ずしもすべての方の滑舌が悪くなる訳ではありません。すべての方の滑舌が悪くなる訳ではありませんが、以下のような、様々な原因により、患者さんによってはインビザライン矯正中に滑舌が悪くなる場合があります。
①マウスピースの装着感にまだ慣れていない
矯正を始めたばかりで、マウスピースの装着感に慣れていないと、舌を思うように動かせず、滑舌が悪くなることがあります。
≪対処方法≫
矯正が進むにつれ、マウスピースに慣れてくることで、自然と滑舌が改善されるケースが多いです。
②ぴったりとマウスピースを装着していない
つけ方を誤っている場合、歯とマウスピースがぴったりと密着せず、マウスピースが浮いた状態になりがちです。マウスピースが浮くと、舌の動きが邪魔されやすく、滑舌が悪くなることがあります。
≪対処方法≫
マウスピースをつけるときは、前歯から・奥歯から、どちらでもかまいません。どちらの歯からでもかまいませんが、一般的に、マウスピースが浮きやすいのは前歯です。
マウスピースが浮かないよう、両手でマウスピースを持ち、前歯・奥歯、いずれかから指で力を加え、マウスピースをグッと押して装着しましょう。
{チューイーの使用をオススメします}
マウスピースを装着するときは、ゴムでできた「チューイー」を噛むことで、よりマウスピースを密着させやすくなります。
チューイーは、最初のマウスピースとセットでお渡しします。歯科医院で処方する物のほか、ネット通販など、市販品のチューイーもあります。
③マウスピースが変形・破損している
熱いお湯でマウスピースを洗った、尖った物でマウスピースをつついた、など、誤った使用方法によりマウスピースが変形・破損する場合があります。
変形・破損したマウスピースをつけてしまうと、歯とマウスピースが密着しにくいです。マウスピースが浮き、舌の動きが邪魔されて滑舌が悪くなることも。
≪対処方法≫
マウスピースを洗うときは、40℃以下の水・ぬるま湯にしてください。40℃以上の熱いお湯はマウスピースが変形・破損するおそれがあります。
また、尖った物(つまようじやフォークなど)でマウスピースをつつくなど、マウスピースを傷つけるような行為は控えましょう。
【マウスピースの装着時間・装着方法を守り、理想の歯並びにアプローチ】
インビザライン矯正中は、1日につき、20時間以上のマウスピースの装着が必須です。
装着時間に加え、今回ご紹介した方法をご参考にしていただき、正しくマウスピースを装着することで、矯正中の滑舌への悪影響をふせぎやすくなります。
理想の歯並びを得るために、インビザライン矯正中は、定められたマウスピースの装着時間・装着方法を守りましょう。