歯の矯正 期間はどれくらい? 年齢で矯正期間は異なるの?|マウスピース矯正(インビザライン)|京橋オレンジ歯科クリニック

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歯の矯正 期間はどれくらい? 年齢で矯正期間は異なるの?



「歯の矯正って、どれくらい期間がかかるんだろう?」

「中高生、大人、年齢によって矯正期間は異なるの?」


歯の矯正をお考えになるとき、気になる要素の一つ、矯正期間。


以前、ブログにて、矯正にかかる目安の期間をお話しさせていただきました。


記事をお読みいただいた患者さんから、多くのご反響を頂戴したのですが、特に多かったのが「年齢によって、矯正期間は異なるの?」というご質問でした。


そこで今回は、「年齢別 矯正期間の違い」について、ご説明します。


■歯の矯正にかかる期間


◎全体矯正では1~3年程度、部分矯正では3ヶ月~1年程度の期間がかかります


歯の矯正にかかる期間(平均の期間)は、以下になります。


[歯の矯正にかかる期間(平均の期間)]


  • 全体矯正······· 1~3年程度(マウスピース矯正は1年半~3年程度)
  • 部分矯正······· 3ヶ月~1年程度

■年齢によって、矯正期間が異なるの?


◎未成年の方は矯正期間を短縮しやすい傾向があります


気になる、年齢別の矯正期間。はたして、年齢別に、矯正期間に差が生じることはあるのでしょうか?


結論から、お答えします。


中学生は1年、高校生は2年、大学生は2年半、大人は3年…など、年齢によって矯正期間に明確な差が生じることはありません。


年齢による矯正期間の明確な差はありませんが、大人の方と比べて、未成年の方は矯正期間を短縮しやすい傾向があります。


◎特に14歳前後の方は歯が動きやすく、矯正期間を短縮しやすいです


大人の方と比べて、矯正期間を短縮しやすい理由は、未成年の方は代謝が良く、顎の骨の代謝がスムーズに進みやすいためです。


特に、思春期真っ只中の14歳前後の方は、人生の中で、もっとも歯が動きやすい時期です。大人の方と比べて、14歳前後の方の矯正治療は歯がスムーズに動きやすく、矯正期間を短縮しやすい傾向があります。


■8歳ごろまでの小児矯正は1~2年で終わることが多いです


◎顎が未成熟な8歳ごろまでの子どもの矯正(咬合誘導)は、比較的早く、矯正を終わらせられる傾向があります


歯科矯正は大きく分けて、年齢別に、以下の2種類の矯正方法があります。


[歯科矯正の種類(年齢別の矯正方法)]


  • 咬合誘導(小児矯正の0期&1期治療)················· 8歳ごろまで
  • 通常の矯正治療(マウスピース矯正、ブラケット矯正)····· 9歳ごろ~成人

矯正期間を比較的早めやすいのは、8歳ごろまでに行う小児矯正(0期&1期)の「咬合誘導(こうごうゆうどう)」です。


咬合誘導では、以下のような方法により、子どもの顎の健全な成長をうながすと共に、正しいお口の使い方の獲得を目指します。


[咬合誘導の内容]


  • お口の筋肉トレーニング(MFT:口腔筋機能療法)
  • マウスピースの装着(日中1~2時間程度+就寝中のみの装着)

個人差はありますが、咬合誘導は1~2年で終わらせられることが多いです。


咬合誘導を比較的早く終わらせやすいのは、8歳ごろまでの小さな子どもは顎の骨が未成熟でやわらかく、矯正治療の成果(咬合誘導による、身体の組織の反応)を得やすいためです。


上記の理由により、8歳ごろまでの小さな子どもに行う小児矯正「咬合誘導」は、平均で1~2年程度で矯正を終わらせられる傾向が見られます。


(※)それぞれのお子様で、咬合誘導の期間が異なります。

ケースによっては、2年以上かかる場合もあります。


■矯正を早く終わらせやすい人って、いるの?


◎個人差はありますが、矯正を早く終わらせやすい方はいらっしゃいます


大人の方と比べて、未成年の方(特に14歳前後の方)は矯正期間を短縮しやすい傾向があります。ただし、必ずしも、未成年の方が矯正を早く終わらせられる訳ではありません。


矯正をスムーズに、かつ、スピーディーに進められるかは、以下のような要素が関係してきます。


[矯正をスムーズに進めやすくなる要素]


  • 代謝の良さ(顎の骨の吸収と造骨がどれだけ早く、スムーズに進むか)
  • 顎の骨の硬さ
  • 歯ぐきの高さ

代謝が良い方、顎の骨がやわらかい方は、そうではない方と比べて、歯が動きやすい傾向があります。


また、歯周病や加齢などで歯ぐきが下がっている方は、比較的、歯を動かしやすい傾向が見られます(※)。


(※)中程度~重度の歯周病で歯ぐきが大きく下がっている場合は、

原則として、そのままの状態では矯正治療を行えません。


{歯根が短い方が、早く歯が動くイメージだけど…どうなの?}


歯根が短い方が、歯が早く動くのでは?というイメージをお持ちの方が、時折、いらっしゃいます。


一見すると、歯根が短い方が早く歯が動きそうですよね。しかし、歯根が短い方が早く歯が動く、という傾向はありません。


矯正治療では、歯の根と骨の間にある歯根膜から分泌される吸収細胞&造骨細胞の働きにより、顎の骨が溶け&顎の骨が造られ、少しずつ歯が動いていきます。


歯根が短いと歯根膜の面積が少なくなるため、比例して、歯根膜から分泌される吸収細胞&造骨細胞も少なくなり、歯を動かしにくいケースも。


■矯正期間を早める(短縮する)方法はあるの?


◎オルソパルスなどの光を当てることで、歯の動きをうながす方法があります


「矯正したいけど、長すぎる矯正期間はちょっと…」

「矯正期間を早める(短縮する)方法はあるの?」


矯正をご検討されるも、矯正期間が長すぎるのはイヤ、という方は少なくありません。


歯の矯正は長い期間がかかるため、「できるだけ、矯正期間を短くしたい」というお気持ちは、よくわかります。


気になる矯正期間の長さですが、実は、歯科矯正には、矯正期間の短縮にアプローチする方法が存在します。


矯正期間を早めるための代表的な方法としては、オルソパルスなどの光照射装置があります。


光照射装置を用い、顎の骨の代謝をうながす光を当てながら矯正を進めることで、歯の動きが早まり、矯正期間を短縮できる場合も。


{必ずしも、光照射装置が矯正期間を短縮できる訳ではありません}


矯正期間の短縮にアプローチする、光照射装置。ただし、必ずしも、光照射装置が矯正期間を短縮できる訳ではないです。


患者さんによっては、光を当てても顎の骨の代謝をあまりうながせず、矯正期間を短縮しにくいケースもあります。


【矯正中のルールを守り、矯正をスムーズに進めることが大切】


光照射装置など、矯正期間の短縮にアプローチする方法はあります。ただし、患者さんによっては、体質などが影響して光照射装置の効果を得にくい場合も。


「できるだけ早く、矯正を終わらせたい」というお気持ちは、理解できます。しかし、矯正治療は患者さんと歯科医師による“二人三脚のマラソン”のようなものです。


患者さんと歯科医師がお互いに信頼関係を築き、二人三脚で長い道のり(矯正期間)を歩むことで、「理想の歯並び」というゴールに近づけます。


矯正を成功に導き、患者さんが思い描く理想の歯並びを得るためには、矯正をスムーズに進められるよう、以下の点を守ることが大切です。


[矯正をスムーズに進めるために欠かせない3つの要素]


  • 定められた時間、マウスピースを装着する(インビザライン)
  • 噛んではいけない物(氷や飴玉などの硬すぎる物)は控えるなど、矯正中のルールを守る
  • 矯正中は定期的に通院する(自己判断で通院を休むのはやめましょう)

上記の3つの要素を守ることで、矯正をスムーズに進めやすくなり、理想の歯並びへのアプローチが可能になります。


矯正中は定められたルールを守り、歯科医師と共に、理想の歯並びのゴールに向かって歩んでいきましょう。


– 矯正の無料相談を受付中です –


矯正の治療院選びや歯並びの乱れでお困りの方は、大阪市都島区の京橋オレンジ歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


ご相談の際は、現在のお悩みやご希望の矯正方法をじっくりとお伺いします。お話をお伺いした上で、それぞれの方に適した治療方法をご提案させていただきます。カウンセリングはWEB、または、お電話にてご予約可能です。
医療法人 善心会
歯科医師