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インプラント手術で重要な細菌感染対策



インプラント治療では歯ぐきの切開やフィクスチャーの顎の骨への埋め入れなど、外科的な手術を行います。


外科手術を行うため、インプラント治療は患部への細菌感染のリスクが少なからず存在します。細菌感染を防ぎ、インプラント手術を成功させるためには器具の洗浄・消毒・滅菌をはじめとする細菌感染対策が欠かせません。


今回は「インプラント手術における細菌感染対策の重要性」についてお話しします。


■インプラント手術で細菌感染が起きてしまうと


インプラント手術の際、感染対策の不足や術者の不手際により患部に細菌が感染すると、以下のようなトラブル・疾患が発生する可能性があります。


①フィクスチャーが定着しない


患部への細菌感染によりフィクスチャーと顎の骨との結合がさまたげられ、フィクスチャーが定着しないことがあります。


②手術後、歯ぐきが腫れる・化膿する


手術時の細菌感染により、術後に歯ぐきが腫れたり化膿することがあります。


③手術後、蜂窩織炎や骨髄炎などの重度の感染症が起きる


手術時の細菌感染により、術後に蜂窩織炎(ほうかしきえん)や顎の骨の骨髄炎(顎骨骨髄炎)などの重度の感染症が起きることがあります。


蜂窩織炎は組織の細胞が壊死する感染症です。蜂窩織炎になると舌の付け根や首が強く痛んだり、重度になると呼吸困難などの症状が現れることもあります。


顎の骨の骨髄炎(顎骨骨髄炎)は細菌が顎骨内の骨髄にまで達することで発生する感染症です。顎骨骨髄炎になると歯ぐきの腫れや歯ぐきから膿が出る、顎に強烈な痛みを感じる、発熱などの症状が現れるほか、皮膚に穴が開いて顎の骨が見えてしまうことも。


■インプラント手術で重要な「洗浄」「消毒」「滅菌」


◎洗浄、消毒、滅菌の違い


細菌感染を防ぐためには、インプラント手術で用いる器具の洗浄・消毒・滅菌が必須です。これらの言葉は混同されやすいのですが、それぞれに定義が異なります。


・洗浄


対象物(器具や人体)に付着している血液・体液などの有機物を洗い流すこと。


・消毒


薬液などを用い、人に対して有毒な細菌のみを殺滅すること。


・滅菌


高圧蒸気などを用いて対象物の細菌を100万分の1以下になるまで殺滅し、無菌状態に近づけること。


{「殺菌」はどうなの?}


一般的によく用いられる「殺菌」という言葉は細菌を殺滅することを指します。


殺菌は細菌を殺滅することを指すため部分的には有効性があると考えられますが、どの程度まで細菌を殺滅するかが定義されておらず、「あいまいな表現(不確実な言葉)」と言えます。このような理由から、原則として医療・歯科医療では感染予防において殺菌という言葉は使われません。


◎洗浄→消毒→滅菌の順番が大切


インプラント手術にともなう細菌感染を防ぐには滅菌を行い、使用する器具を無菌状態(限りなく無菌に近い状態)にすることが重要です。徹底的に滅菌を行うためには器具の内部(空洞部の内部)まで滅菌できるクラスB(最高基準)の高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)が欠かせません。


また、滅菌の前には器具の洗浄、および、消毒が必要です。洗浄器を用いて器具に付着した血液や有機物を洗い流した後、器具を消毒液につけて人体に有害な細菌を殺滅することで、初めて、正しい滅菌処理ができるようになります。


■インプラント手術時の細菌感染を防ぐには?


①衛生器具・衛生機器による徹底した細菌感染対策


インプラント手術時の細菌感染を防ぐためには、以下のような各種の衛生器具・衛生機器による徹底した細菌感染対策が必須です。


<衛生器具・衛生機器>


・高性能洗浄器

・高水準消毒薬

・高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)(クラスB(最高基準)であること)

・口腔外バキューム

・高性能なウォッシャーを備えた歯科ユニット

・ディスポーザブルアイテム(使い捨て器具)

・空気清浄機(or空気洗浄機)

・専用オペ室(滅菌設備であること)


②専用オペ室の完備


インプラント治療では外科手術を行います。手術時の細菌感染を防ぐためには各種の衛生器具・衛生機器による徹底した細菌感染対策に加え、専用オペ室の完備が望ましいです。


空気清浄機、および、滅菌システムを持つインプラント専用のオペ室を備えることでインプラント以外の歯科治療を受ける患者様との接触を避けられ、細菌感染対策の効果をより高められます(※)。


(※)細菌感染防止の観点に基づいた表現です。インプラント以外の

患者様が保菌者であることを指摘するものではありません。


【インプラント治療の安全性・正確性を高めるための取り組みを行っています】


大阪府八尾市の谷口歯科クリニック、京橋の京橋オレンジ歯科クリニックでは医科レベルの完全個室のオペ室を完備し、各種の衛生器具・衛生機器による徹底した細菌感染対策を行っています。


・高性能洗浄器

・高水準消毒薬

・高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)(クラスB(最高基準))

・口腔外バキューム

・専用歯科ユニット

・ディスポーザブルアイテム(使い捨て器具:紙コップ、手袋など


完全個室のオペ室には空気清浄機とオペ用照明器具を備え、手術を実施しております。


徹底した細菌感染対策により、手術中・手術後に起きる可能性がある事故やトラブルの確率を極力減らし、インプラント治療の安全性・正確性を高めています。


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