「矯正って何歳まで受けられるのかな?」
「40代以上でも、矯正で歯並びは整えられるのだろうか?」
歯科矯正に年齢制限はありません。歯や顎の状態が良ければ、年齢に関係なく何歳の方にでも矯正治療を行えます。
目次
■乳歯のお子さまからご高齢の方まで歯科矯正が可能です
◎3~9歳頃のお子さまを対象にした小児矯正(咬合誘導)(1期矯正)
当院では、乳歯が生え揃う3~9歳頃(永久歯の犬歯が生える頃まで)のお子さまを対象にした小児矯正「咬合誘導(こうごうゆうどう)」を行っています(1期矯正)(※)。
小さなお子さまに行う咬合誘導では、マウスピース(ムーシールドなど)を使って舌の位置を正常化し、お子さまに正しいお口の使い方「正しく飲む・正しく噛む・口呼吸する」が身につくことを目指します。
舌位置、および、お口の使い方の正常化によりお子さまの顎の健全な成長がうながされます。顎の健全な成長をうながし、顎の骨格を適切に広げることで永久歯が生えてくるスペースを確保し、将来の綺麗な歯並びにつなげます。
(※)歯並びの乱れが大きいケースや顎の骨格異常が見られる場合はワイヤー
矯正やマウスピース矯正による通常の矯正治療を行うことがあります。
◎12歳頃~成人のお子さまを対象にした小児矯正(2期矯正)
お子さまに永久歯が生え揃う12歳以降から成人まで(20歳前後)の期間は、小児矯正の2期矯正を行います。
小児矯正の2期矯正は成人矯正と同じく、マウスピース矯正「インビザライン」、または、ワイヤー矯正による通常の矯正治療を進めていきます。
{永久歯が生えたお子さまに行う2期矯正の注意点}
お子さまの顎の骨は上顎が男女共に10~12歳、下顎は女の子が15歳頃まで、男の子は18歳頃まで成長します。
お子さまに顎の成長が見られるケースで矯正を行った場合、矯正中の顎の骨格の変化によってスムーズに歯を動かせなかったり、整えた歯並びが乱れるなどのトラブルが発生することがあります。
お子さまに顎の成長が見られる場合にはいったん矯正を中止し、顎の成長が落ち着くのを待って2期矯正を開始することがあります。成人以降に矯正を始めるケースもあります。
◎成人~ご高齢の方に行う成人矯正
20歳以上の成人の方にはマウスピース矯正やワイヤー矯正による矯正治療(成人矯正)を行います。
成人矯正ではマウスピースやワイヤー装置(ブラケット装置)で力をかけて歯を動かし、歯並びを整えていきます。
{40代以上の方が矯正治療を受ける際の注意点}
歯科矯正に年齢制限はありません。歯と顎の健康状態が良ければ、何歳の方でも矯正治療を行えます。
ただし、40代以上の方が矯正治療を受ける際は注意が必要です。
40代以上になると歯周病、歯根破折など、歯周組織や歯にダメージがある方が少なくありません。
矯正は装置で力をかけて歯を動かすため、以下に該当する方は原則として歯科矯正は不可となります(※)。
(※)治療によって状態が改善した場合は矯正を行えるケースがあります。
・中程度~重度の歯周病で歯槽骨が溶けている
・残っている歯が少ない
・神経を抜いた歯にひび割れがある
・インプラントを入れている(※)
・骨粗しょう症を患っている
・がん治療などで顎の周りに放射線治療を受けている
・糖尿病などの基礎疾患がある
など、歯や顎の骨の状態、健康状態によっては矯正を行えない場合があります。
(※)インプラント以外の歯は矯正を行えるケースがあります。
特に注意が必要なのは歯周病です。歯周病が中程度~重度に進行している場合、そのままの状態で矯正を行うと歯根や歯槽骨に致命的なダメージを与えてしまうことがあります。
40代以上の方が矯正を受ける際は歯科医院にて歯周病やむし歯、歯根破折の有無を調べるとともに各診療科目の医療機関(内科など)で健康状態をチェックし、矯正が可能な状態かどうかを確認しておくことが重要です。
【矯正にはたくさんのメリットがあります】
歯科矯正には以下のようなたくさんのメリットがあります。
・歯並びが整う
・噛み合わせが整い、食べ物を噛みやすくなる
・発音しやすくなる
・歯みがきしやすくなり、むし歯・歯周病の進行抑制につながる
・歯並びのコンプレックスが解消され、社交的になる効果を期待できる
「歯並びが乱れており、食べ物を噛みにくい」
「歯並びの乱れでコンプレックスがある」
など、歯並びのお悩みがある方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はWEB/お電話にて受け付けております。