マウスピース矯正のインビザラインでは、着脱式の装置を使用します。そのため、固定式のワイヤー矯正とは異なり、装置の装着時間に気を付けなければなりません。いつでも取り外せることはとても良いことではありますが、装置を着け忘れる、あるいは着けるのを怠ってしまう可能性も十分に考えられます。そこで今回は、インビザライン矯正のマウスピース矯正の装着時間や装着期間について詳しく解説します。
目次
▼マウスピースは20~22時間装着する
インビザラインのマウスピース(=アライナー)は、原則として1日20~22時間装着していただきます。1日は24時間しかないので、そのうちの22時間となるとそれはほぼ“1日中”を意味しますよね。実際、インビザラインでは食事と歯磨き以外の時には、基本的にマウスピースを装着する生活を送ることになるのです。もちろん、食事と歯磨きの時間をすべて合わせても2時間にならない方もいらっしゃるかと思います。そうしたケースでは、マウスピースを自由に取り外せる時間を確保できるため、より快適に歯並びの治療を進めていくことが可能となります。
▼マウスピースの装着期間について
マウスピースの装着期間というのは、すなわちインビザラインの治療期間を意味します。すべての歯が治療対象となる全体矯正であれば1~3年、部分矯正の場合は3~12ヵ月程度の期間を要します。その間は基本的にマウスピースを装着し続けていただきます。上述したマウスピースの装着時間を守れないと、歯が予定通りに進まずにマウスピースの装着期間も延長することになります。
▼マウスピースの装着期間が延びる原因
マウスピースの装着期間は、装着時間を守らないこと以外でも延びてしまうことがあります。
◎虫歯や歯周病になる
インビザライン矯正中に虫歯や歯周病になってしまうと、それらの治療を優先させなければならなくなります。とくに虫歯は歯の形や噛み合わせなどを変えてしまうケースもあるため、十分な配慮が必要です。虫歯治療を行っている間は、マウスピースの装着も一時的にやめなければならないことが多々あります。
◎マウスピースの交換頻度を守らない
マウスピースを交換する頻度は、お一人おひとりで異なります。歯の移動状況によっても変えていかなければならず、その点は歯科医師の指示に従うようにしてください。マウスピースを交換する時期が極端に遅れれば、インビザラインの治療期間も自ずと延びます。だからといって、予定よりも早くマウスピースを交換してもあまり意味がありません。計画よりも早い頻度でマウスピースを交換すると、歯の移動が追い付かずに治療も進んで行かないからです。
◎マウスピースをきちんと装着できていない
マウスピースは、歯列にしっかりと適合するまではめ込む必要があります。マウスピースの装着が甘かったり、日常的に浮き上がっていたりすると、歯列に対して適切な矯正力がかからず、治療も進んでいきませんのでご注意ください。
▼まとめ
今回は、インビザラインの装着時間と装着期間について解説しました。インビザラインのマウスピースは1日20~22時間装着するのが原則です。それを1~3年程度継続することで、理想に近い歯並びを手に入れることができます。